ゆるlife blog

生きづらいと感じる人をゆるい感じで応援するブログ

苦手なことはなるべく止めて得意なことに集中しよう

 日本にありがちな(偏見かもしれないが)考えとして、苦手なことを克服すべき、というものがある。受験勉強とかでも、「苦手の克服」といったフレーズはいろんな塾の広告などで目にする。

 そもそも「苦手の克服」というのは、減点法の考え方から出ていると思う。まず満点というラインがあって、出来ないこと・苦手なことがあるとそこから点数を引かれていく。そういう前提の中で、良い点を取るためには苦手なことを克服するしかない。

 減点法の逆はといえば、加点法である。スタートラインは決まっているが、得意なことがより多く、より高度であるほど点数が伸びていく。

 幸せに生きるという観点から見ると、減点法より加点法のほうが圧倒的に優れている、と僕は思う。まず、減点法は幸せの上限が決まっている。ある一定以上の成果を越えれば、評価的にはそれほど変わらず、合格点を超えてホッとするだけである。しかも、満点近くを常に維持出来るとは限らない。常に変化する社会の要請というものに合わせて、自分の苦手を潰していかなければいけない。自分が環境に合わせるイメージで受動的である。

 一方、加点法を前提に生きるなら、どんなに頑張っても出来ないことに時間をかけず、自分の得意なこと・好きなことをどんどん進化させ、個の中で複合化させたり他人とコラボしたりすることでいくらでも喜びや社会への貢献を増やしていくことができる。この喜びには上限がない。自分が出来ることをどんどん産み出し、環境へ影響を与えていく、能動的なイメージである。

 なぜ、この世にたくさん人がいるか。お互いに得意なことを活かして、お互いの苦手な部分を補い合って、個が集団のため、集団が個のために働いてみんなが幸せになっていくためであると僕は考える。極論を言うと、減点法は、個が個自身で完結することを求める。そこに集団の良さは生まれにくく、烏合の衆になっていく。

 だから、日本はもっと幸福になっていくために、苦手な加点法を身につけよう!という自己矛盾したスローガンで終わってみるテスト。