ゆるlife blog

生きづらいと感じる人をゆるい感じで応援するブログ

理想を持たない

 あるときまで私は理想をいろいろと持っていました。

 ある分野の世界トップ企業に就職し、画期的な新製品プロジェクトにも参加し、自分の成果がなかったら出荷後訴訟問題に発展しただろうという潜在的課題もいくつか解決することができました。おかげでその後の仕事の幅も広がった。そこまでは良かったが、自分の理想と、組織の現状に段々ギャップを感じ始め、フラストレーションが溜まることが多くなっていきました。

 徐々に精神的に消耗し、そこに名物パワハラが加わって更に消耗し、最終的にとあるチームリーダーを降りることになりました。しかもそれにとどまらず、移された先のチームがちょっと特殊でしばらくいじめ抜かれることになりました。

 そうとうしんどい数年間を過ごしましたが、あまりにも理想と現実のギャップが埋めがたいほどに広がり、とうとう最後には理想を全て投げ出す心境になりました。

 すると苦しみが嘘のようになくなり始め、そのときからどんどん現状を変えていけるようになりました。「現状をありのままに受け入れる」ことが理想を持つことより大事でした。

 また、それまでは、「理想を持たないと努力できない」と考えていましたが、「理想は努力の幅を狭めることもある」ことを学びました。

 理想を持つこと自体は自然なことかもしれませんが、理想によって自分が苦しむようなら、理想を一度捨ててみましょう。そして、現状を全て肯定してみる。理想がなければ現状を否定することもできないはずです。現状が全て肯定できれば、段々力が湧いてくるはずです。

 そして、力が全く湧いてこないときはまずはゆっくり休みましょう。